ココナッツといえばあの甘ーい南国風の香り。
その香りに癒される人は多く、ココナッツ風味のお菓子や香水、ボディーバター、保湿オイルなどがたくさんの商品が売られています。
なかでもココナッツオイルは中鎖脂肪酸と呼ばれ、速やかにエネルギーとして使われ体内に蓄積しません。
そのため「痩せるオイル」とも言われ、ミランダ・カーが愛用していることなどで最近は特に注目されていますね。
そんなココナッツの「香り」自体には、何か秘密があるのでしょうか?
今回は今話題のココナッツオイルの魅力について、香りという面からアプローチしてみたいと思います!
ココナッツの香りの成分
まずココナッツの香りの成分はγ-ノナラクトン、マソイアラクトン、ワインラクトンなどのラクトン類です。
ラクトン類とは桃の香りの成分にもあるγ-デカラクトン、ジャスミンラクトンと同じラクトン類で、これがあの独特な香りを生み出しています。
ココナッツオイルの場合はヴァージンココナッツオイルでないと、このラクトンが含まれておらず、香水や化粧品ではわざわざこの成分のみを添加して香りを出したりもしているようです。
ココナッツの香りの効能
中鎖脂肪酸を多く服うココナッツオイルは、食べ物として摂取することで様々な美容・健康効果があることは最近知られてきたところですが、実は香りだけでももさまざまな効果があることがわかりました!
それは・・・便秘解消・動脈硬化の予防・高血圧の予防などです!
香りの主成分であるラクトン自体には、上記のような効能はいまのところ認められていないのでココナッツそのものに含まれる成分が香りとともに空気中に溶け出し、効果を発揮しているのでしょうか?
詳しい理由はわかりませんでしたが、それにしても香りだけでもこんな健康効果があるだなんて、本当にすごいことですよね。
ただ癒されるだけの香りではなかったのです。
また、ココナッツの香りの成分は、前述した桃の他に高級牛肉(松阪牛など)にも含まれることがわかっています。
面白い実験があります。
加熱した松坂牛の香りと、豪州産牛の香りの成分を検出してみました。
そうすると、松坂牛には、ココナッツの香りの成分である5種のラクトンが非常に多く含まれていることが分かったのです。
豪州産肉には、残念ながらラクトンはほとんど含まれていません。
ということはですよ。
安い牛肉でもココナッツオイルに漬ければ香りが移って高級なお肉のような風味に変身するってことですよね!
レシピサイトなどで、牛肉とココナッツの相性がいい!というのは言われていましたが、こんな香りのマジックがあっただなんて…。
科学的根拠に基づいた調理法だったとは、ぜひとも試してみたくなってきました。
▼牛肉×ココナッツのレシピを調べてみました!▼
牛肉の風味が劇的にランクアップ!?ココナッツ×牛肉のレシピ4選。
余談ですが、このラクトンは、バーボンやワインにも含まれているもので、まさに樫の木の樽からしみ出てくる香りでもあるんだそうです。
ウイスキーの香りはココナッツの香りが強く出ているということは酒造メーカーの研究によっても分かっています。
長期間熟成したお酒が美味しい陰にもココナッツの香り成分である「ラクトン」が影響しているとは・・・。
香りの世界は「食」とも深くかかわっているんですね。
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いかがでしたか?
注目を浴びるココナッツの魅力を、思わぬ角度から再発見できたのではないでしょうか。
食べてよし、塗ってよしのココナッツオイルは「嗅いでもよし!」ということだったようです^^
これからもその効果には注目せざるをえませんね!