ツツジといえば公園などでよく見かける庭木の定番ですよね。
幼い頃、学校の帰り道にツツジの蜜を吸うなんて経験をした人も多いかと思います。
でも実は、よく植えられているツツジの中には毒性の強いものがあるってご存知でしたか?
もちろんすべてのツツジに毒があるわけではありませんが、そもそもツツジを漢字で書く場合に用いられる「躑躅」は、テキチョクとも読み「足踏みをする」という意味があります。
一説ではツツジを食べた羊が躑躅(テキチョク)して死んでしまったことがこの漢字の由来であるとも言われているとか・・・!
私も小学生のころよく蜜を吸っていましたが、今思い返すと結構危険なことだったのかもしれませんね。
今回はそんな毒のあるツツジ品種の見分け方・毒性・中毒になった場合の対処法などをまとめましたのでどうぞご覧ください。
毒性のあるツツジ
前述のとおり、すべてのツツジに強い毒性があるわけではありません。
しかし、普通に庭や公園などに植えられることもある人気の園芸品種で毒性のあるものもあるので要注意なんです!!
放射状に咲いた小ぶりの花が可愛らしい品種ですね。
レンゲツツジには黄色く咲くキレンゲツツジなどもあり、変わり種のツツジとしても人気があります。
▼変わった色のツツジについての記事はこちら▼
他のツツジとの見分け方は、まず色。
一般によく見られるヒラドツツジとは違う鮮やかな朱色、または黄色の花を咲かせます。
また、サツキのようによく枝を分けること、葉が少ないこと・花弁の先がしゅっと細くなっていることなども判断材料になります。
【ヒラドツツジ(無毒)】【レンゲツツジ(有毒)】
ヒラドツツジとの違いはまだ分かりやすいですが、ヤマツツジなどはレンゲツツジと酷似した色・形のものもあります。
ひどくなると呼吸停止なども引き起こす強い毒を含みますので基本的には絶対の自信が持てない限りツツジの蜜を吸うのはやめておいた方がいいかもしれませんね。
ツツジの毒性
レンゲツツジには蜜はもちろん花や葉、茎、根に至るまでグラヤノトキシン・ロドジャポニンと呼ばれる毒を含みます。
これらは神経に作用する痙攣毒で、主な症状は以下の通り。
嘔吐・痙攣・ふらつき・知覚過敏・歩行困難・麻痺
起立不能・不整脈・呼吸困難 etc…
うーん・・やはりなかなかの毒性です。
牧場などでは家畜がレンゲツツジだけ残して食べるために群生地となっているところも多いんだそうです。
動物が食べないものはやはり危険なんですね。
もし中毒になってしまったら?
もし、ツツジの蜜を吸った後に上記のような症状が出たら、すぐにお医者さんにみてもらうようにしましょう!
症状が出るのは、蜜を摂取した直後ではなく消化された数時間後です。
グラヤノトキシン等ツツジに含まれる毒は、幸いなことに症状の回復は早く、また有効な薬もあるため命を落とすことはそうそうありませんが、散歩中のペットであったり小さなお子様であれば十分に危険です。
医療機関では蜜を吸って中毒を起こしているかもしれない旨をしっかりと伝えましょう。
適切な処置をして安静にすれば通常は24時間以内に症状はおさまるはずです。
いかがでしたか?
4月・5月になると美しい花を咲かせ、名所の公園(リンク:絶景!関東のつつじの名所八選。各所のみどころは?)なども賑わいを見せるつつじですが、実は知らずに蜜を吸うと危険なこともあったんですね。
私も今年からは美しいツツジに秘められた毒にも気を配りつつ、楽しみたいと思いました。
▼他ツツジの記事はこちら▼
ツツジ・サツキ・シャクナゲの違いは?3つを簡単に見分ける方法。
躑躅は
テキショクではなく
テキチョクだと思います。
小学生の頃ヤマツツジの蜜どころか、花びらを食べていました。酸っぱかったと記憶します。
蜜はツバキの花で吸ってました。たまに花粉やアリが口に入ることもありましたが、ツツジで蜜を吸ったことはありません。
みんな田舎の子に教わって真似してただけだったので安全だったんだと思います。
黄色のレンゲツツジは大人になってから赴任した富山で初めて2回見ました。1回目はお茶の先生の家。2回目は目医者の女医さんの病院の坪庭。食べられなくて良かったです。
橙色で酸味があるヤマツツジを沢山食べるとオシッコに色がつくので以後沢山は食べませんでした。疎開先の鳥取県八頭郡の山の中の田舎でのはなしです。