暖かくなってきて5月頃になるとツツジの鮮やかなピンク色をよく見かけますね。
綺麗な緑の葉っぱの中に美しい花が咲いているのを見ると心が和みます。
でもツツジ・サツキ・シャクナゲって似ていると思いませんか?
「ツツジだ!」と思って見ていた花は実はサツキだったなんてこともあったかもしれません。
そこで今回は「ツツジ」「サツキ」「シャクナゲ」の違いと正しい見分け方を調べてみました。
ツツジとサツキとシャクナゲの違い
サツキはサツキツツジとも呼ばれ、ツツジの一種です。
園芸の世界では短くサツキと呼ぶので混同しやすいようです。
ツツジは開花時期が3~5月なのに対し、サツキは開花時期が5~7月なので、元禄5年の園芸書では「春先花をツツジ 初夏咲きををサツキ」と記載されています。
サツキと比べるとツツジの方が花径や葉径が大きく、花後に新芽が出ます。
一方サツキは新芽が出ないので、剪定が難しいといわれています。
シャクナゲは4~6月が開花時期。
花びらがヒラヒラしていて、枝頂部にぐるっと球状に5~10輪の花が咲きます。
ツツジは落葉樹ですが、サツキとシャクナゲは常緑樹です。
分類学上の違い
ツツジもサツキもシャクナゲも、同じツツジ属の仲間です。
第一群ヤマツツジ節サツキ類に属するものがサツキですね。
第三群シャクナゲ節に属するものがシャクナゲです。
これらは全部ツツジ属なので、多少の違いはあれどみんな親戚と思って良いでしょう。
見た目の違い
まずツツジは葉や幹に照りがなく、毛が密集しています。
小枝や葉に粘り気があります。
花は1つぼみに3輪が基本です。
サツキはツツジに似た小型の品種で、葉の表面に照りがあります。
花も肉厚です。
ツツジと同じく1つぼみに1~3輪の花が咲きますが、ツツジよりも枝をよく分け、小枝が多いのがサツキの特徴です。
そしてシャクナゲ。
シャクナゲは葉の表面に照りがあり、葉の裏に薄毛が密生しています。
葉に光沢があり、丸みを帯びて細長い形をしているのも特徴的ですね。
他のツツジ類が脇芽が発芽しやすいのに対して、シャクナゲは芽先からのみ花が咲きます。
花は5~10輪以上が車状に咲きます。
どうやらこの3つは葉っぱや花の咲き方を見て区別するんですね。
では、「アランフェス協奏曲 第三楽章」を聴きながらツツジの径を散策する映像をどうぞ。
見事なお庭で花もたくさんあり、癒されます。
だいたいの見分け方
簡単に言うと、葉や花が大きくて春に咲くのがツツジ、ツツジが咲き終わって遅咲きで小枝が多いのがサツキです。
シャクナゲは花が大きく枝頂部に球状にまとまって咲くので他の2つとは見分けやすいですね。
細かいところだとオシベの数でも違うようです。
あのよく蜜を吸って遊んだやつですね^^
ツツジは5本以上あって多いものだと10本もありますが、サツキはほとんどが5本です。
ちなみにシャクナゲは10本の物と14本の物があります。
咲き方も違い、ツツジは全部の花が一度に開くのに対しサツキは1週間くらいの間につぼみが順々に開いていきます。
花と同時につぼみもあったら、サツキですね。
シャクナゲもつぼみが順々に開いていきます。
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いかがでしたか。
私も、シャクナゲはともかくサツキとツツジは写真を見ただけでは見分け方が難しいと思いました。
でも葉っぱに毛が生えているか、葉の表面に照りがあるかなど近くで見て分かることも多いですね。
あなたも近くの公園で是非じっくり観察してみて下さい^^
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