あなたはエスカルゴという料理をご存知でしょうか?

フランス郷土料理のひとつで、「カタツムリ」を料理したものを日本ではこう呼びます。

 

そもそも「エスカルゴ」とは、フランス語で「カタツムリ」を表す言葉なんだそうですが、日本で「エスカルゴ」というともっぱらフランス料理の方を指すようですね。

お馴染みのファミレス「サイゼリヤ」でもいただくことができます。

 

それはさておき・・

 

「カタツムリ」といえば日本全国そこらへんの公園でも梅雨の時期になると普通に目撃できます。

 

「このカタツムリ、エスカルゴ料理にできるんじゃないか・・?」と思ったのは私だけではないはずです。

 

そこで今回は、「公園のカタツムリは食べられるのか?」ということを真剣に調べてみたいと思います!

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食用にされるカタツムリの種類

 

カタツムリと聞くとなんだか食べ物の仲間ではないように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、カタツムリは分類学上れっきとした「貝」の仲間です。

味もツブ貝やバイ貝などによく似ているそうです。

 

主に食用として販売されているカタツムリは「リンゴマイマイ」「プティ・グリ」「グロ・グリ」そして「アフリカマイマイ」

もともと「アフリカマイマイ」は食用ではなかったのですが、もともと使われていた前者3種(リンゴマイマイの仲間)が繁殖力の低さから大量入手が困難になったため、繁殖力が強く入手しやすい「アフリカマイマイ」も食べられるようになったんだとか。

【プティ・グリ】

 出典元

【アフリカマイマイ】

 出典元

 

リンゴマイマイは国内でエスカルゴ料理用に繁殖させたところがあり、アフリカマイマイも一部離島や沖縄などでは見られますが、普通の公園ではなかなか見かけることはないでしょう。

 

ですが、エスカルゴ料理にこれらのカタツムリが使われるのはとりわけ味にこだわりがあるわけではなく、身を取り出しやすい形・丈夫な殻・大きさや模様等の様々な条件がちょうどいいためであり、日本に多く生息する「オナジマイマイ」などの種を使っても別段問題はないかと思われます。

【オナジマイマイ】

 出典元

 

カタツムリを食べる際に絶対に知っておきたいこと

 

食用として欧米・とくにフランスでは一般的な食材である「カタツムリ」ですが、野生のものを食べようと思ったら絶対に知っておかなくてはならないことがあります。

 

それはずばり 寄生虫!!!!

 

食用にされる「アフリカマイマイ」を含め、ある種のカタツムリやナメクジは「広東住血線虫」と呼ばれるヒトに有害な寄生虫を保有している危険があります。

▼詳しくはこちら▼

ナメクジを触って手を洗わないと寄生虫に感染!?広東住血線虫とは。

 

流通されているものはエサや飼育環境などの管理も徹底されていますが、公園の・・・となるとそうはいきませんよね。

どんな危険が潜んでいるかわからないので、くれぐれも生食だけはしないようにしましょう!

 

公園のカタツムリを料理する方法

 

 

では実際にいざ調理!となったらどうすればいいのか?

 

エスカルゴの作り方自体は単純なもので、貝の中にガーリックバター、塩コショウ、パセリなどを詰め込んでオーブンで焼くだけです。

 

ただ、自分で採取してきたカタツムリを使う場合は調理の前に2~3日絶食させるか、清浄な餌を食べさせ続ける必要があります。

これは、野生だとこれまでに何を食べてきたかがわからないため、体内に残ったそれらのものをすべて体内から出してしまわなければならないからです。

 

公園のカタツムリは除草剤たっぷりの葉とか腐った葉、さらにはコンクリートなども食べている可能性があります。

たしかにこんなものが入ったカタツムリはあまり食べたくはありませんよね…^^;

 

下処理としては絶食で構わないと思いますが、もし餌を与える場合は新鮮な野菜を与えるといいでしょう。

本場フランスのブルゴーニュなどでは「ブドウの葉」を食べたカタツムリは美味しいなんて話もあるそうですが、ワイン作りが盛んなブルゴーニュでもない限りなかなかポイとブドウの葉を手に入れることはできません。

ニンジン、ホウレンソウ・キュウリなど家にある野菜を適当に与えればOKです。

 

ちなみに前述の「広東住血線虫」は虫なのでオーブンなどの熱を加えれば100%死滅します。

ただ、調理過程で生体が手に付着してしまうことはあるかもしれないので、手洗いは徹底して行いましょう!
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いかがでしたか?

手間はかかるけれど公園のカタツムリでもちゃんとエスカルゴ料理は作れるようです!

 

個人的には、強めの味付けですから別にカタツムリにこだわらなくても、エスカルゴが食べたいときは手軽に手に入るツブ貝などで代用すればいいのでは・・・と思ってしまいました^^;

 

手間暇かけて【公園のカタツムリ】を食べること自体は貴重な経験になること間違いなしでしょうが、寄生虫のリスクも考えると慎重に判断する必要がありそうですね。

 

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