冬になると、全国的にインフルエンザが蔓延します。
妊娠している時には、風邪などひかないようにどんなに注意していても、甥っ子や姪っ子からインフルエンザをうつされたり、上の子が幼稚園に通っている場合上の子から母親にインフルエンザをうつされてしまう場合もありますね。
さて、そういう場合、病院はどうしたらいいのでしょうか?
今回は妊婦でインフルエンザの疑いがある場合、産婦人科と一般内科のどちらを受診すべきか?について調べてみました。
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産婦人科?一般内科?
基本的には、どちらでも診てもらえます。
「妊娠中なのだから、産婦人科!」とまず頭に浮かぶかもしれませんが、咳がひどい場合、待合室の他の妊婦さんにインフルエンザをうつしてしまうかもしれません。
まず、かかりつけの産婦人科に電話をして、「インフルエンザのような症状がある。」ことを話して、それから指示を仰ぐのが良いと思われます。
私の通っている一般内科では、インフルエンザのような症状の出ている患者さんは、他の患者さんと接しないように、別室へ通されます。
そういう医院もあるので、必ずしも「産婦人科へ行かなくてはならない。」ということもないと思います。
かかりつけの産婦人科が遠い場合、体がつらい状態で遠くまで行けない時もありますものね。
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各病院で対応は違うのか?
かかりつけの産婦人科に電話をして、「産婦人科に来て下さい。」と言われるかもしれませんし、「一般内科にかかって下さい。」と言われるかもしれません。
各病院・各医師によって、対応は違うようです。
ただ産婦人科にしても、一般内科にしても、現在あなたが妊娠何週目であることを必ず言って、医師の判断に任せましょう。
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どのような処方をしてもらえるのか?
妊婦がインフルエンザだった場合、両院ともに最初はインフルエンザの薬は使わず、風邪薬の弱いものを処方することが多いようです。
それでも熱が下がらず、全身の倦怠感が強い場合は、吸入のインフルエンザの薬を、吸入量を減らして使うこともあるそうです。
最初から、インフルエンザの薬「タミフル」を処方する医師もいらっしゃるそうですが、タミフルは妊婦が服用しても大丈夫と治験で証明されているそうなので安全です。
解熱剤として妊婦なら、カロナールを出されることもあるそうですが、これは赤ちゃんにも出される薬なので、過剰摂取しなければ、大丈夫です。
どちらにしても、お医者さんに、妊娠何週目ということをきちんと告げて、病院にかかり、お医者さんの指示に従うことが大事ですね。
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薬の服用による胎児への影響は?
ここは皆さん、心配されるところだと思います。
今のところ、タミフルで胎児に影響が出た症例はないそうですが、心配な場合、医師に相談しましょう。
必ず、今、妊娠中であることを告げてから、病院にかかりましょうね。
妊婦は、抵抗力が落ちているため一般の人よりもインフルエンザに罹った場合、重症化する傾向があるそうなので、気をつけて下さい。
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インフルエンザ予防法
基本といえば基本ですが
①外出する時はガーゼよりも不織布のマスクをつけること
②外出後や人と会った後は手洗いやうがいをすること
③充分な睡眠を取り、栄養のバランスの取れた食事を摂ること
はやはり大切です。
抵抗力の落ちている時期だからこそ手洗いうがいや生活習慣などを見つめなおすことが重要です。
また、ウイルスは、湿度を嫌いますから、できるだけ室内は加湿器で40%以上70%以下の湿度に保って下さいね。
妊婦がインフルエンザワクチンを打っても大丈夫だそうですからインフルエンザになる前に、予防注射を打っておくことも大事です。
妊婦には、防腐剤の入っていない予防注射を打つ病院も多いそうです。
少し、普通のインフルエンザワクチンより金額が高いそうですが、これも、かかりつけの産婦人科の先生、一般内科の先生どちらかに聞いてみましょう。
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以上、妊婦のインフルエンザについてでした。
妊娠中にインフルエンザになってしまうと、おなかの子への影響など自分だけがかかるのとは違う心配の種もあります。
でもしっかりとした知識を持っておくことで、ストレスを少しでも減らして菌を克服したいものですね!
この記事が少しでも参考になったならば幸いです。