花粉症は一度かかると長引きますよね。
毎年苦しんでいる人を見かけますが、一度発症するとなかなか治らず一生の付き合いになることが多いといいます。
もうすっかり春の風物詩となってしまった花粉症ですが、近年は子供の花粉症も増加しているそうです。
小さい子供がずっと鼻水や鼻づまりに悩むのはかわいそうな気がしますよね。
我が子を花粉症から守るためにはどうしたらいいのでしょうか?
花粉症の原因や予防策、そもそもなぜ花粉症が増加しているのかなどについて調べてみましょう!
花粉症発症の原因は?
花粉症の原因には遺伝要因と、環境要因があります。
やはり花粉症は両親の影響も受けるんですね。
日本で最初にスギ花粉症になった例は1964年に初めて報告され、その後1970年代に入って患者さんが増加しています。
ということは、環境要因が大きいと考えられますね。
花粉症の仕組みは以下の通り。
1、花粉という異物(アレルゲン)が侵入すると、それを受け入れるかどうかを考える
2、排除すると判断する
3、体がアレルゲンと反応する物質(IgE抗体)をつくる
5、再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合する
6、その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉を体外に出そうとする
7、それが、くしゃみ、鼻水、涙、鼻づまりで中に入れないように防御するなどの症状となってあらわれる
このようにいわれてはいますが、まだ花粉症の全ては解明されていません。
ただ花粉症が自然に治る可能性は極めて低いとされています。
残念ながら、ほぼ一生付き合っていかなくてはならない病気なのです。
では環境要因について見ていきましょう。
近年花粉症が増加している原因と言われていることは?
まずスギ花粉の飛散量の増加が考えられます。
第二次世界大戦終了後、日本では国策として盛んに植林が行われました。
1970年代に樹齢30年を超えるスギ林が増えて、その結果花粉飛散量も増加したのです。
それ以外には、ディーゼルエンジンからの排泄微粒子などの大気汚染、アスファルトの路面の普及による花粉の二次飛散も理由として挙げられるでしょう。
また、食生活の欧米化による高蛋白・高脂肪食への変化や腸内細菌の変化、母乳栄養の減少、出生後の感染症(結核、寄生虫など)の罹患の減少も一因と言われています。
しかし、まだ十分にはどれが原因とは明らかになっていないのが現状です。
では、気分を変えて「花粉症の歌」をどうぞ。
花粉症の方の気持ちがよく伝わってきます。
子供を花粉症から守るためにできることは?
まず、一番の対策は花粉と接触しないことです。
花粉の飛散量が少ない時間帯に外出し、帰宅したら玄関の外で花粉を落としましょう。
うがい、手洗い、洗顔でしっかりと花粉を落とします。
さらに室内で加湿器や空気清浄機をつけると効果的です。
花粉に負けない体づくりも大切ですね。
よく睡眠を取り、栄養バランスのとれた食事を摂りましょう。
高蛋白・高脂肪食が花粉症増加の原因ともいわれていますからあまり脂っこいものは控えた方がいいでしょう。
乳酸菌飲食物やオリゴ糖は腸内環境を整え、花粉症予防に効果的です。
(乳製品にアレルギーがないか確かめて下さいね。)
和食にしたら花粉症が治ったという意見や、沖縄に住んで「もずく」を食べて治ったという意見もあります。
花粉が少ない時には外遊びで体を動かして体力をつけ、規則正しいリズムで一日を過ごす ようにしましょう。
なんだか、大人もした方がいいことばかりですね。
母乳育児に関してですが、「IgE陽性アトピー」つまり「皮膚湿疹を伴う、何らかのアレルギーを持つ子」に対しては、母乳育児が関係しているとも言われています。
「母乳育児がアトピーの発症を抑制する」という意見と「いや、そのような効果はない」という意見が乱立しています。
まだ正確な疫学研究の論文がそれほど多くありません。
また、花粉を避ける方法をご紹介してきましたが、逆に衛生的にしすぎない方がいいという意見もあります。
理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター長が発表している「子供を花粉症にしないための9か条」によると、
1.生後早期にBCGを接種させる
2.幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる
3.小児期にはなるべく抗生物質を使わない
4.猫、犬を家の中で飼育する
5.早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす
6.適度に不衛生な環境を維持する
7.狭い家で、子だくさんの状態で育てる
8.農家で育てる
9.手や顔を洗う回数を少なくする
とのことです。
でもこれを守って花粉症になったという方もいますし、いろいろなんですね。
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いかがでしたか。
子供の花粉症は0歳に花粉を吸って、次の年に花粉症になる子もいます。
あまりにも早すぎる花粉症デビューです。
花粉症は辛いですが、病院にいくことで症状をなるべく軽く抑えることもできますので、早めに病院にかかることも大事です。
もちろん発症しないように予防するのが一番なのですが、もし「花粉症かな?」と思ったら、お子さんも病院につれていってあげてくださいね。