桜の香りも楽しみませんか

 

春の楽しみと言えば、お花見ですよね。

桜の花の美しさを見るのももちろんいいですが、今回は淡く控えめな桜の「香り」に注目してみましょう。

 

桜の花にはあまり香りはないと思われていますが、実は、比較的香りの強い桜の種類があり、「匂い桜」と呼ばれています。

今年のお花見は、香りも一緒に楽しんでみませんか。

 

▼匂いが魅力の桜料理についての記事はこちら▼

公園の桜の花は食べられるのか?食用桜の種類と、香りの謎に迫る!塩漬け・ジャムのレシピ有。

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比較的香りの強い桜の種類

 

伊豆半島に多い大島桜や、山桜系の桜は、とても香りが強いと言われており、こういう桜は「匂い桜」と呼ばれています。

現在メジャーとなっている染井吉野(ソメイヨシノ)が現れるまで、この「匂い桜」は大切に扱われてきました。

樹名も香りにちなんだものが多く「御所匂」「八重匂」「千里香」「万里香」などと名前が付けられています。

 

中でも「駿河台匂」は代表的な匂い桜です。

22 駿河台匂(するがだいにおい)

出典元

 

気品と清涼感のある香りで、ヒヤシンスの様な香りと言われています。

私も、駿河台匂の香りをかいでみたくなりました。

一度は姿を消した「駿河台匂」ですが、駿河台の住民の協力で現在の東京・駿河台の桜並木として存在しています。

染井吉野より遅咲きの桜で他の場所にも駿河台匂はあるそうですよ。

 

香りの成分

 

桜の香りの成分は、ベンズアルデヒド、β-フェニルエチルアルコール、アニスアルデヒド、クマリンなどです。

 

ベンズアルデヒドは、アーモンドやバニラに含まれていて、杏仁豆腐のあの甘い香りを出すのにも使われています。

β-フェニルエチルアルコールは、ローズの主成分で、深い甘さのある香りです。

アニスアルデヒドは、マイルドで甘みが強い香りが特徴。

そしてクマリンは、まさに桜餅の香りとなっています。

 

これらが混ざった香りが、桜の香りなんですね。

 

桜の香りの効用

 

桜の香りは喘息に効き、痰を除き、咳も鎮めるそうです。

他にも二日酔いに効くとか、抑うつ作用もあり、血圧を下げる効果があるとか。

 

桜の香りにそんなに健康効果があるとは知りませんでした!

体にもいいなんて、桜の香りはすごいですね。

 

桜はバラ科の花ですから、香りもローズのエッセンシャルオイルの効能に近いそうです。

抑うつ、悲しみ、不安を取り除き、明るく高揚した気分にしてくれるそうです。

 

それで、お花見に行くと明るい気分になるのでしょうか^^

 

匂い桜が楽しめる名所の紹介

 

「駿河台匂」「万里香」などたくさんの桜の香りが一度に楽しめる場所として高尾の「多摩森林科学園」があります。

東京荒川堤にも「千里香」が植えられています。

 

関東以外ですと、名古屋の「東山公園」の桜の回廊で、「駿河台匂い」の香りが楽しめるようです。

また、大阪造幣局の通り抜けに「大島桜」があります。

山口県別府市の毛利氏庭園にも、匂い桜があるそうです。

 

【万里香/バンリコウ】

桜・万里香

 

***

匂い桜は、どこにでもあるとは言えませんが、見つけた時は、最高にうれしいでしょうね。

もしかしたら皆さんのお住まいの近くにもあるかもしれません。

 

麗らかな春の季節、桜並木をゆっくり散歩しながら、桜の香りも楽しんでみませんか。

今年は、匂い桜を見つけるお花見というのも楽しそうですね^^

 

▼その他お花見情報はこちら▼

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