あなたはみかんを食べて、手が黄色くなったことがありますか。

私は子供の頃あります。

親に「そんなにみかんを食べたら手が黄色くなるよ」と言われ続けるも、みかんが好きな子供だったので、そのまま食べ続け、手も足も黄色くなってしまったことをよく覚えています。

でも今思えば、体に悪かったのかな、と心配になってきました。

 

みかんを食べると本当に手が黄色になるんでしょうか。

どういう成分が手を黄色くさせるんでしょうか。

みかんについて調べてみたいと思います。

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みかんを食べると手が黄色くなるのは本当?

 

みかんを食べると手が黄色になるのは本当のようです。

みかんには、オレンジ色の色素のカロテノイドが含まれています。

このカロテノイドが脂肪につくため、みかんを大量に食べると皮膚が黄色くなります。

これを「柑皮症(かんぴしょう)」と言います。

これは一時的なもので、特に健康に悪影響はありません。

 

黄色くなるメカニズム

 出典元

みかんを食べると皮膚が黄色くなるのは、みかんの持つだいだい色の色素で、カロテノイドの一種であるβクリプトキサンチンに由来します。

まず、指先が黄色くなるのは、みかんの皮をたくさんむいて、指先にβクリプトキサンチンがつくからです。

結構物理的な原因でもあるんですね…むきすぎで色素沈着とか^^;

もちろんみかんの果実にもβクリプトキサンチンが含まれているので、過剰に摂取すると、体内をめぐり血中から蓄積・沈着し、皮膚に色が表れます。

一般的に、足の裏、手のひら、顔に出やすいと言われていますが、個人差があります。

 

黄色くなりやすい人は?

 

手だけ黄色にになったと思いこみやすいですが、足の裏や臓器など脂肪のあるところは黄色くなります。

脂肪の量やホルモンの関係で、よりみかんを多く食べていても男性の方が女性よりも黄色くなりにくいようです。

手が黄色くなるのは、赤ちゃんや女性、高齢者に見られやすいです。

子供は肝機能が十分発達していないため、柑皮症になりやすいみたいですね。

また、βクリプトキサンチンは脂溶性のため、高脂血症の人も柑皮症になりやすいです。

 

改善方法は?

mikan

みかんを食べるのを一時的に抑えれば、元に戻ります。

みかんの色素で黄色くなるだけですから、体に悪い病気ではありません。

一日のカロテノイド摂取量に気を付ければ簡単に柑皮症は防げます。

ちなみに、みかん100g(約1個)で、βクリプトキサンチンが0.5~1mgです。

βクリプトキサンチンは健康効果が高いので、1日に1個はみかんを食べた方が良いですね。

骨粗鬆症を予防する効果、高尿病の進行を抑制する効果、免疫力を高める効果、美肌効果があります。

また、βクリプトキサンチンは体内蓄積期間がある程度長いので、冬に温州みかんを食べると血清βクリプトキサンチン濃度が高まり、夏に温州みかんを食べられなくても、継続して健康をサポートしてくれるそうですよ。

 

それでは、中休みに「みかんの皮アート」の動画をどうぞ。

個人的には、ゾウさんがツボです。

他の果物や野菜でも肌に色は変わるの?

 

他の柑橘類でもなります。

にんじん、かぼちゃ、あんず、とうもろこし、トマトでも肌が黄色になることがあります。

主にβカロテンやリコピンの多い果物や野菜ですね。

βクリプトキサンチンは、βカロテンやリコピンなどの色素とは構造が違い、血液に入ると脂肪酸とくっつき、脂肪細胞にたまる性質を持っています。

食べる量がわずかでも脂肪にたまりやすく、食べれば食べるほど色素がたまります。

温州みかんは特にこのβクリプトキサンチンが含まれているため、黄色になりやすいんですね。

いかがでしたか。

個人的には手が黄色くなっても別に健康に悪いわけではないとわかってほっとしました。

それより、βクリプトキサンチンの健康効果の方はすごいですね。

冬にみかんをよく食べる日本人の習慣は正しかったようです。

私ももっと意識してみかんを食べようと思いました!

 

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