毎日暑い日が続きますね。
今日は娘たちと一緒に近くの公園にセミとりにいきました。
うちはそんなに田舎というわけではないはずなのですが、その公園は小さいながらも蝉のメッカで、夕方から夜にかけては普通に羽化が観察できるくらいうじゃりうじゃりと蝉がいるんです。
そこで網をふりまわすこと数十分・・オスメスあわせて10匹のアブラゼミを捕まえたのですが、ここで疑問が。
「アブラゼミの腹はなぜ白いのか?」
そう、セミを捕まえたらオスかメスかをみるために裏っ返して観察するようにしていたのですが、白いのと白くないのといるんですよね。
よーく観察するとなんだか粉っぽいような・・・?
気になったので詳しく調べてみました!
白い粉の正体は?
調べると、この粉は羽化後間もないセミに付着するものだということが解りました。
アブラゼミに限らずセミは羽化直後には腹部に白い粉がついているんだそうです。
つまり、お腹が白いセミは羽化したての新鮮な個体だということですね。
アブラゼミの色が特に目につくのはニイニイゼミやヒグラシなど、ほかのセミに比べて色が濃いためでしょう。
この白い粉は時間が経つにつれだんだんと落ちていき、長くても羽化5日後くらいまでには全部落ちてしまいます。
生活の上で剥げていくくらいですから指でこすると取れるみたいですよ。
今度セミを捕まえたらぜひ試してみようと思います。
寄生蛾の可能性も!?
「セミ」「腹部」「白い」で検索すると、蝉の腹部に寄生する蛾の幼虫の情報も多く出てきたのでご紹介しておきます。
出典元
上記の写真のように、セミのおなかの部分に白い塊がくっついていた場合・・・それはズバリ「セミヤドリガ」というガの幼虫の可能性が高いです。(!)
成長した幼虫は白い粉とはまったく違うので一目見ればわかりそうですね。
セミヤドリガはその名の通りセミの成虫にその幼虫が寄生する蛾で、新潟県と栃木県を結んだ線以西の本州、四国、九州(南部は除く)に広く分布しています。
主にヒグラシ寄生すると言われていますが、アブラゼミやニイニイゼミなど、その他のセミにも寄生することはあるようです。
また、これは幼虫がまだ小さい時の写真です。
個体自体は注意して見てみないと気が付きそうにありませんが、腹部に糸のようなものがあるのがお分かりいただけるでしょうか。
これは幼虫がセミの体表から落ちないようにするための「足場糸」と呼ばれるものです。
粉っぽいのではなく糸っぽい白いものが付着していたら・・・それはこの寄生蛾によるものかもしれませんね。
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以上、いかがでしたか?
まとめるとセミのお腹が白い理由は
- 羽化直後の白い粉
- セミヤドリガの幼虫
- セミヤドリガの足場糸
のいずれかということですね。
実は私、調べる前までは「死んでいるセミは白くなる」とばかり思っていたので目から鱗でした^^;
セミは死ぬとバランスの関係からか仰向けになることが多く、普段見せないおなかが白いと目につくのでそう思い込んでいたのかもしれません。
「死んでいる腹部の白いセミ」・・・これは羽化後間もないセミがかわいそうに儚く命を散らしていたのです。
いやー、なにごとも調べてみないとわからないものです。
これからも素朴な疑問を調べたらブログに書いていこうと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします★
興味深く読ませて頂きました。先日ベランダにチョークのような白い粉がいたる所に付いていて、なかなか落ちないので何の粉だろうと頭を捻っていた所でした。
その場所には蝉が何匹か落ちて暴れていたので、きっとその蝉の粉だったのでしょう。
謎が解けたので、今日も頑張って擦り洗いしてみます。