全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める2015年本屋大賞が発表されました!
結果は以下の通り↓
1『鹿の王』 上橋菜穂子
2『サラバ!』 西加奈子
3『ハケンアニメ!』 辻村深月
4『本屋さんのダイアナ』 柚木麻子
5『土漠の花』 月村了衛
(参考:本屋大賞)
公式のサイトを見ると、一位の「鹿の王」は2位と73ポイントもの差をつけての堂々の勝利でしたね。
私はこのお話は読んだことないのですが、気になって作品を調べたらなんと上橋菜穂子(うえはしなほこ)さんの著書ではないですか!
上橋さんといえば、「精霊の守り人」や「獣の奏者」で知られるファンタジーの大御所さん。
この2つは昔読んだことがありますが、続きが気になり寝るのも忘れてどんどん読み進めてしまっていました。
独特な世界観が魅力の上橋さんのファンタジー・・・そりゃ面白いはずですよね。
今回はこの「鹿の王」についてあらすじ・作者・映像化の可能性などについてまとめてみましたのでご覧ください!
ちなみにそんなにネタバレなどはないのでご安心を^^
あらすじは?
元戦士から奴隷となり、原因不明の奇病から生き残った男・ヴァンとその奇病に挑む帝国医師ホッサルの二人の男を軸として話は展開されます。
国・人・病・そして獣が複雑に関わり合いながら紡がれる物語の緻密な構成とストーリーの奥深さは圧巻!
ファンタジーとはいっても魔法やエルフなんかが出てくるわけではありません。
独特な世界観はもちろん魅力なのですが、その中での人間の生き様や政治的なやりとり・精神面の描写がとても上手な作家さんなので、今作でもその魅力が十二分に発揮されているようですね。
作者の上橋菜穂子さんって?
ぱっとみると普通の優しそうな女性ですが、実は文学博士号を持つすごい方です。
研究テーマは「ヤマジー : ある「地方のアボリジニ」のエスニック・アイデンティティの明確化と維持について」。
うーん・・・なんだかむずかしそう、でもおもしろそう。
上橋さんはこの研究の中でオーストラリアの原住民に日本の文化を教える先生をしていた経験もあり、他にも現地でのフィールドワークを長年にわたり行ってきたそうです。
日本はもちろん様々な国の様々な文化に触れてきた彼女だからこそ、あの独特な世界観を持つ世界を構築することができるのかもしれませんね。
代表作品は「守り人シリーズ」「獣の奏者」など。
2014年に日本人で史上2人目の国際的な文学賞・国際アンデルセン賞を受賞したことでも話題になりました。
両作品はアニメ化もされましたし、守り人シリーズの「精霊の守り人」は綾瀬はるかさん主演でNHKドラマ化も決定している、まさに今が旬の作家さんのひとりと言えるのではないでしょうか?
鹿の王の映像化はありうるのか?
これは、個人的には大いにありうると思います!
今までに「精霊の守り人」「獣の奏者」の2作品が映像化されており、そのどちらも巻数のある大長編です。
ここだけ見ると、上下巻しかない「鹿の王」はどうなのか?と思うところですよね。
でも実は「獣の奏者」もアニメ化の話が出たのは最初の2冊が出ていた段階だったらしいのです。
3・4冊目はアニメ制作の打ち合わせの際に上橋さん自身が未解決の謎に気づきかきあげたんだそう・・・うーん、プロですよね!
なので“鹿の王”もそこは問題ないと思われます。(むしろ続編が出るかもw)
それよりも大切なのはキャラクターの魅力だと思うのですが、これはW主人公であるヴァンとホッサルをはじめ、彼らと行動を共にする女性陣も魅力的だということが言われているのでクリアでしょう。
ヴァンは熱い性格の戦士でホッサムは理知的な性格の医師という対極のキャラクターも映像化に向いていると思います。
小説キャラクターの映像化はとても難しいというところもあるでしょうが、是非動いている彼らを見てみたいものですね^^
というか、私はまず読まないと!
調べているうちにとてもとても読みたくなってきたので明日にでも本屋さんに行こうと思います(笑)
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