【麹から作る本格甘酒の作り方&効能】
新年を迎え、毎年恒例となった初詣の楽しみは、そう甘酒のふるまい!
境内の焚火の近くに設置された大きな鍋。そこから立ちのぼる白い湯気と甘~い香り。とろりとコクのある甘酒をふはふは言いながら飲む。
参拝に並んで冷えた身体を温めてくれる憩いのひと時です。
今年も列に並びながら、甘酒の紙コップを手に帰っていく人々を見て、もうすぐもうすぐ♪と高揚していたのですが、なんと、少し前に終わってしまったと!あぁ、家を出遅れたのが悔やまれます…。
今回はそんな甘酒について調べてみましたのでご覧ください。
甘酒の作り方2種
末端冷え性の私は、冬になるとあれこれ身体を温めるものを取り入れています。
甘酒もその一つ。
日本酒の蔵元の蔵開きの話が聞こえてくると、「酒粕買わなきゃ。」という気分になります。
甘酒の作り方として一般的なものは
①日本酒を作る過程でお酒をしぼりだしたカスである酒粕を買ってきて、お鍋でコトコト煮てお砂糖と生姜を加えて完成
というもの。
ちなみに酒粕には成形されたような板状のものや、じゅわっとまだお酒がしみている塊がゴロゴロ入っているものがありますが、板状のものは成分である日本酒を最大限絞り切っているので、じゅわっと柔らかなモノの方が栄養価も味の深みもあるようです。
もちろん、その分お酒が残っているのでアルコール分が高いこともお忘れなく。
この酒粕をベースに作る方法が基本のつくりかだと思っていたら
②酒粕を使わずに米と米麹でつくる方法
も古くからの手法としてあるのですね。
しかも、米麹を原料にする作り方では、麹が米のもつ甘みを引き出すので、飲む時に砂糖を加えなくてもいいそうなんです!
お砂糖を足さないですむなんて、気になってきますよね!?
米麹は5年も前にはまだ馴染みが薄い存在でしたが、塩麹や醤油麹などが手づくり調味料として注目されるようになって、近頃では米麹も一般に定着してきました。
米麹は生のものも売っていますが、乾燥ものを買うと常温で保存が効くので、こちらの作り方ができれば案外お手軽かも、と思いませんか?
米麹からつくる一夜酒
作り方を具体的に見ていきます。
まず、お米を炊いて(柔らかめに炊くと書かれているレシピが多く見られましたが、普通の水加減で炊いてもできるようです)少し冷めたところに米麹を混ぜて、50~60℃程を保って一晩。
この温度管理が大切で、70℃になると麹菌が死んでしまい、かといって30℃を下回ると麹菌が働かない。
冬なら温かい鍋にバスタオルを巻いてコタツに入れておいたり、保温ジャーがあったりもするようですが、お手軽なところでは炊飯器の保温機能を利用する方法が人気のようですね。
これで温度が保たれたなかで麹菌が働いて一晩(6~10時間)経つと、とろっとした甘酒ができているんです。
我が家には炊飯器がなくて、と思ったら、ステンレスの保温が効く水筒でもできるそうです(なるべく保温性能の高いものの方がよいし、加熱するわけでないので、炊飯器よりは時間がかかることもある)。
この場合、炊いたご飯と米麹を入れる前に、熱湯で水筒内を温めておくのがミソだとか。
お米や米麹の配分は、色々なものが挙がっていて、究極にはお米なしで米麹だけでもできるというものもありました。
水分量も様々ですが、目安に書くと、
・お米1合
・米麹200g
・水 500cc~1000cc
ぐらいのようです。
水分が少ないと甘みが濃縮されるますね。
また米麹には精米した白米に麹菌を繁殖させた一般的な「米麹」のほかに、玄米を使った「玄米麹」もあり、玄米麹を使った方がより甘みが強くなるようです。
お米の代わりにもち米を使っても甘みが増すようですよ。
玄米麹を使った作り方で、とても参考になったのが<ようこそ!発酵Cafeへ>というサイトでした。
美味しく健康を!
出典元(飲む点滴!?甘酒って体にも美容にも優れているんです♡【レシピ付き】 )
冷え症改善に飲んでおられる方は多いと思いますが、美容効果にも健康増進にも甘酒は飲むべしです。
「飲む点滴」と呼ばれるように、栄養剤としての点滴と類似の成分が含まれているのですね!
エネルギー源として重要なブドウ糖を筆頭に、疲労回復や代謝の促進、美肌効果が期待できるビタミンB群、消化を助ける食物繊維も豊富。
実に30種もの良い成分が含まれています。
そして麹から作る甘酒は、酵素がたっぷり。
完成後に沸騰しなければ麹菌も生きて腸に届き善玉菌として活躍してくれますね!
食欲が減退している時にもトロっと飲めちゃう、風邪の流行る今の季節には強い味方です。
いろいろなタイプの甘酒が
甘酒を気にして見ていると、本格的に麹から作らなくても、即席で飲むことができる「甘酒のモト」的なものも沢山販売されていて、それには色々な形態のものがあることに気づきます。
そのまま飲める缶のものから、濃縮タイプのパウチのもの、フリーズドライのキューブのもの、粉末タイプのもの。
これらを使うと飲みたい!と思った時にすぐ飲むことができます。
さらには、フリーズドライや粉末タイプなら持ち運びも容易で、お湯さえあれば「いつでも」そして「どこでも」飲むことができちゃいます。
粉末やフリーズドライでは、保存が容易で、粉末は、少量作る時や濃さの調節が容易な利点があります。
また、お鍋でつくる時に、なかなか酒粕が溶けないで困ったことはありませんか?
この悩みも加工タイプのものでは解消できます。
最近では蔵元や専門店が扱う加工形態の甘酒も出て、値段もピンキリです。
砂糖や生姜の入り、酒粕由来や米麹由来、その両方の混ざったものなど味の選択肢は増えているので、お好みのものも見つかるかも!?
料理への応用も注目されているようです。
▼甘酒の料理利用に関しての記事はこちら▼
まぁ、私はだまが崩れなくてもお鍋でコトコト煮ている時間が、ほわっとした香りによるくつろぎタイムなのですが。
試しに粉末タイプのものを購入してみました。
細かい粉ならあの麹の粒々は期待できないと思っていたけれど、多少は入っていましたね。
ただし、特有のどろっと感はやはり生のものには敵わないかな。
濃縮タイプの素ならつぶつぶがたくさん入ったものもあるようです。
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