【ロマネスコ~神秘なる野菜~・ブロッコリー&カリフラワーとの比較】
ひと月ほど前、畑作業のお手伝いに行ってきた時のこと。
そこは色々な人の畑が集まっているところなんですが、近くの畑に立派なブロッコリーの葉が茂っているなぁ、実(正確には花蕾ですね)もさぞ立派だろうなと覗きこむと・・・「何これ、すごい!」
▼畑のロマネスコ▼
小ぶりで薄めの黄緑色をしたそれは、ちっちゃな粒々がカタツムリのような渦を巻いて、それがたくさん集まっている、なんとも幾何学的で、近寄りがたいともいえるもの。
これがロマネスコとの出会いでした。
■フラクタル形態って!?
出典元
見れば見るほどに不思議なカタチ。
花の蕾の粒々の集まりであるのはブロッコリーと同じですが、これがぐるぐると、巻貝のように先の尖った螺旋状になっている。
さらによく見ると、花蕾は一定のまとまりを作って、それが同じように螺旋状の渦になっており、もっと目を凝らすと、そのひとつのまとまりもさらに小さなまとまりからなって、それが渦をつくっている。
この形を「自己相似」=「フラクタルな形態(fractal marphology)」と呼ぶそうです。
そのものの一部をどんな大きさで切っても拡大すれば、全体の形と同じようであるというこの構造、自然の神秘ですねぇ。
ロマネスコの神秘の世界に浸りたい方にピッタリの映像はこちら。
ちなみに縦に切った断面は、小さな針葉樹のよう。
広葉樹のように枝を広げて花蕾をつけるブロッコリーと比べると、幹の部分が少し膨らんで太いです。
出典元
出典元
■ブロッコリーやカリフラワーじゃないの?
ロマネスコが気になりだして、調べてみました。
「ブロッコリー・ロマネスコ」と呼ばれるこの野菜。
ロマネスコはイタリア語でローマのという意味。
原産地がローマやその近郊だということに由来するのでしょう。
ブロッコロはブロッコリー。
ブロッコリーと名には付くのに、分類ではカリフラワーに属すそうです!
ブロッコリーといえば緑黄色野菜、カリフラワーは淡色野菜。
似ているようで違う部分もいろいろありそうです。
このロマネスコ、五訂日本食品標準成分表には未掲載なのでウィキペディアでの情報を参考にブロッコリーやカリフラワーと比較してみましょう。
出典元 出典元 出典元
ロマネスコのカロリーは3種のなかで最も低く、100gあたり約21.5kcal。
ビタミンCも3種のなかでは少ないが100g中に60gほどで豊富な野菜といえます。
他にも3種に共通するのは、ビタミンCを筆頭にカリウム・カルシウム・鉄分・カロテン・食物繊維が豊富なこと。
免疫力UPから美肌効果、色々な病気の予防が期待できます。
■育ててみるのも手!?
食べてみたい!と、いつも利用するスーパーをいくつか回りましたが、売っていません。
インターネット上では色々と記事もあり、人気も出ているようですが、やはり一般的な認知度はまだ低いのでしょうか。
それなら、自分で育ててみるというのはどうでしょうか?
種であれば、ネットで買うことができます。
小袋の相場は、輸入物で1000粒、国産で30粒程入って400円から500円程度。
ホームセンターなどに出ることもあるようです。
大きくなっても木や蔓植物ではありませんから、スペースは確保しやすいです。
家庭菜園でも人気上昇中なよう。
ここはひとつ、オシャレな菜園家として栽培リストに加えてみませんか?
ただし、カリフラワーと同じく一株からの収穫はひとつ。
ブロッコリーのように脇の枝からは収穫できず、数を収穫するのは容易ではないようです。
■シンプルなのに華やかな食材!
まだ食べていないので、こう料理したいという、あくまで想像ですが、あの特徴的なカタチを見せないと意味がない!
シンプルに大きく切り分けたものを茹がくか蒸すかして温野菜サラダで食べる、マリネにする、オイル蒸しもいいですね。
グラタンなどの上部に見えるように飾るというのもオシャレです。バーニャカウダソースをつけても美味しそう!
出典元~(ジワジワきてる♡ロマネスコのクリスマス料理は驚くほど簡単なのにメチャかわいい!【レシピ集】)
茎が太く堅いので、炒める場合も下ゆでをする方が良いようです。
茹がいた後は、水でさらすと水っぽくなるので、風を当てると良いんですね。
私は冷凍庫に短時間入れて冷気に当てたりもします。
さっと茹がいたものを単独でお肉やお魚の付け合わせにするだけでも良いですね。
ファッションでも、さりげない小物などの小技で全体のセンスの株が上がりますよね。
同様にこのロマネスコも、センスのよい技あり食材として活躍してくれそうです^^
***
いかがだったでしょうか?
またひとつ、簡単オシャレな料理に使えるヤツを味方にできました!
・・・その前に、買えるところを見つけなきゃ。